『頂く』(いただく)という言葉は

普通に聞く言葉ですね。



なんとなく、何かものをもらう、受け取る、食べ物を貰い食べる

のような意味になりそうですが。

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『頂く』の意味


『頂く』(いただく)の意味は
食う」「飲む」の謙譲語

といった意味のようです。



意味や使い方自体は「食う」と同じ

という事になりそうです。



『謙譲語』は
敬語の一。話し手が、自分または自分の側にあると判断されるものに関して、へりくだった表現をすることにより、相対的に相手や話中の人に対して敬意を表すもの
『へりくだる』は
相手を敬って自分を控えめにする

といった意味になります。



『頂く』は
1.頭にのせる。かぶる
2.敬意を表して高くささげる
3.敬って自分の上の者として迎える
4.「もらう」の謙譲語
5.「食う」「飲む」の謙譲語
6.苦労もなく、手に入れる
7.しかられる。小言をくう
8.話し手または動作の受け手にとって恩恵となる行為を他者から受ける
自己がある動作をするのを、他人に許してもらう

といった複数の意味になります。



基本的に相手に敬意、尊敬を表す使い方が多いようで

「食う」「飲む」以外に「もらう」の謙譲語としても使うようです。

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『頂く』の使い方、例文


例文としては
「夕食の後にデザートを頂いた」

のような
「(敬意を持って)食べる」

などの代わりのような使い方が良さそうです。

『頂く』と『いただく』の使い分け


基本的に意味は一緒のようですが

お付き合いいただく、読んでいただく、場所を教えていただく

のように、補助動詞として使う場合は『いただく』が正しいようです。



ただ、できればその方が良い、という程度なので

基本的にどちらでも良いようです。



『補助動詞』
動詞が、本来の意味と独立性を失って、付属的な意味を添えるものとして用いられるもの

といった意味になります。



先ほど紹介した『頂く』の8番目の意味
話し手または動作の受け手にとって恩恵となる行為を他者から受ける
自己がある動作をするのを、他人に許してもらう


が補助動詞としての意味になりますが

他の意味と違い、動詞の補佐にまわり、敬意のような意味を上乗せしているだけ、にも見えるので

『頂く』という本来の意味は機能していないから

「いただく」ということなのかもしれません。



『頂く』と『いただく』の使い分けは

本来の意味として使う、動詞である場合は
『頂く』

補助動詞として使う、動詞でなければ
『いただく』

ということになります。

『頂く』の反対語、対義語


『頂く』の反対語、対義語は

『差し上げる』(さしあげる)
1.高く上げる
2.「与える」「やる」の謙譲語
3.補助動詞「あげる」よりさらに敬意を含めていう

といった意味の言葉となります。



『差し上げる』も『頂く』同様に補助動詞としての意味もあり

その場合は同じようにひらがなで明記

「(~して)さしあげる」が望ましくなります。



ただ、「食う」「飲む」の謙譲語としての反対語としては機能していないようなので

完全に『頂く』の反対の意味、というわけではなさそうです。

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『頂く』の類義語

食う
食らう
認める
食する
喫する
つまむ
つつく
ぱくつく
頬張る
掻き込む
がっつく
平らげる
上がる
召し上がる
頂く
賞味
腹拵え

『食べる』の慣用句

牛飲馬食
口が奢る
口にする
舌鼓を打つ
食が進む
食が細い
箸を付ける
無芸大食
色気より食い気

『食べる』のことわざ

腹八分に医者いらず
河豚食う無分別河豚食わぬ無分別
痩せの大食い

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