『虻蜂取らず』(あぶはちとらず)という言葉は

聞いたことがない言葉ですね。



いまいち分かりづらい言葉ですが「失敗の類義語、慣用句」として考えると

虻や蜂を取らないで失敗する、のようなところから
災いをほっといてあとで酷い目に遭う

のような意味になりそうですが。

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『虻蜂取らず』の意味


『虻蜂取らず』(あぶはちとらず)の意味は

両方狙って、どちらもだめになる

といった意味のようです。



二兎を追う者は一兎をも得ず
同時に違った二つの事をしようとすれば、結局どちらも成功しないというたとえ

と似たような意味になりそうです。

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『虻蜂取らず』の例文、使い方


例文としては
「過信しすぎると虻蜂取らずになりやすい」

のような
「欲を出しすぎて失敗する」

の代わりのような使い方が良さそうです。

『虻蜂取らず』の対義語、反対語


『虻蜂取らず』の対義語は

『一石二鳥』(いっせきにちょう)
一つの事をして同時に二つの利益・効果をあげること。一挙両得
『一挙両得』(いっきょりょうとく)
一つの事を行って、同時に二つの利益を得ること。一石二鳥

といった意味の言葉になります。



「虻蜂取らず」の
両方狙って損をする、といった意味に対し

一つのことで同時の得になる

といった意味になりそうです。

『虻蜂取らず』の由来、語源


『虻蜂取らず』の由来はいくつか説があるようで

蜘蛛の行動、人の行動

から来ているのではと言われています。



蜘蛛説は
虻と蜂が蜘蛛の巣にかかり蜘蛛が逃げようとする方ばかり追いかけているうちにどちらも逃してしまう

人説は
虻と蜂どちらとも決めず退治しようとして結局どちらも退治できなかった

のような話から来ているようです。



どちらも、中途半端な気持ち、集中力だと無駄で終わってしまう
ジョルノ・ジョバーナもディオも黙ってはいられない結果になってしまう

欲望は一つに絞らないと叶わない

という戒めの意味から来ているのかもしれません。

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『虻蜂取らず』の類義語

失策
失態
大過
切腹物
へま
ぽか
不成功
不首尾
蹉跌
こける

『失敗』の慣用句

虻蜂取らず
画餅に帰する
空振りに終わる
九仞の功を一簣に虧く
千慮の一失
轍を踏む
二の舞を演じる
墓穴を掘る
味噌を付ける

『失敗』のことわざ

羹に懲りて膾を吹く
猿も木から落ちる
急いては事を仕損ずる
七転び八起き
生兵法は大怪我のもと
二兎を追う者は一兎をも得ず
敗軍の将は兵を語らず

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