『蛍雪の功』(けいせつのこう)という言葉は

あまり耳にしませんが有名そうな言葉ですね。



全体的にちょっと難しそうな言葉なので

知らない人が見たり聞いたりしても

意味が通じなさそうですね。



なんとなく

苦労して働く

のようなイメージはありますが。

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『蛍雪の功』の意味


『蛍雪の功』(けいせつのこう)の意味は

苦労して勉学に励んだ成果

といった意味のようです。



なるほど「功」というのは

結果、成果

に近い意味を持っていそうな言葉のようですね。



『功』は
1.経験や努力の積み重ねで出てくる効果
2.すぐれた働き。りっぱな仕事。てがら

『蛍雪』は
苦労して勉学に励むこと。苦学

といった意味になります。



なので
「蛍雪の功」は
苦労して勉学に励む。
そしてその努力や経験を積み重ねた結果

といった意味になってくるんですね。

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『蛍雪の功』の使い方や例文


例文としては
「蛍雪の功となって自分が最もやりたい仕事に就くことができた」

というような
「勉学による努力の結果」
の代わりのような使い方が良さそうです。

『蛍雪の功』の由来、語源


蛍雪の功という言葉の中でも

「蛍雪」が
苦労して勉学に励む

という意味になってくるのが結構不思議で

やはり全体的に特別な由来がありそうです。



『蛍雪の功』の由来は

どうやら中国からきた言葉のようですね。



中国の「晋」の時代

中国の国の名前は一見どの時代なのかわかりづらいですが

三國無双というゲームでの魏呉蜀、そして晋の

あの晋のことのようです。



つまり三国志時代後期

250年~での出来事なのかもしれません。



その晋の時代の
二人の青年「車胤(しゃいん)」と「孫康(そんこう)」について書かれている
中国の史書『晋書・車胤伝』では

「車胤(しゃいん)」と「孫康(そんこう)」は
官吏になるため本を読み努力をしていたが
夜に本を読むための明かりである
灯火の油も買えないほど貧しい家だったそうです。



そこで
「車胤(しゃいん)」は
蛍の光を夜の明かりとして利用するため
数十匹の蛍を袋に詰め
その明かりで夜も勉強し

「孫康(そんこう)」は
雪を窓辺に積んで
雪による光の反射で明るくし
勉強していたようです。



そして二人は
「蛍」と「雪」の明かりで努力をした結果

高級官吏になれたそうです。



それから
ここでの話である
「蛍」と「雪」が「蛍雪」となり

「蛍雪」が
苦労して勉学に励む。
そしてその努力や経験を積み重ねた結果

といった意味として使われるようになったようです。



そういった出来事があり

一見勉学とは意味が全く関係なさそうな「蛍雪」が

その時を再現するかのように

苦労して勉学に励む

といった意味になったんですね。



昔の時代の人は今ほど裕福なくらしはできないでしょうから

勉強するだけでも大変だったと思わされますね。

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『蛍雪の功』の類義語

習う
教わる
修める
学習
勉強
勉学
修業
習得
体得
会得

『学ぶ』の慣用句

いい薬になる
蛍雪の功
見様見真似
六十の手習い

『学ぶ』のことわざ

学問に王道なし
少年老い易く学成り難し
習うより慣れよ
学びて思わざれば則ち罔し
門前の小僧習わぬ経を読む

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