『能ある鷹は爪を隠す』(のうあるたかはつめをかくす)という言葉は

普通によく聞く言葉ですね。



なんとなく、実力・能力のある人はそれを無下に人に見せない、見せつけない

というような意味になってきそうですが。

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『能ある鷹は爪を隠す』の意味


『能ある鷹は爪を隠す』(のうあるたかはつめをかくす)の意味は

才能のある者ほど、普段は自分の力を隠して表面に現さない

といった意味のようです。



もっと深い意味があるような気もしましたが、そのまんま

才能のある人ほど自分の力を隠す、という特徴がある

という意味になってくるようですね。

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『能ある鷹は爪を隠す』の例文、使い方


例文としては
「一見パッとしない人でも、能ある鷹は爪を隠すというのか羨ましすぎる部屋模様だった」
「ただの側近Aかと思ったが忍者の末裔とは、能ある鷹は爪を隠すとも言うべきか」

のような
「能力、才能があるものほど力を隠す」
の代わりのような使い方が良さそうです。

『能ある鷹は爪を隠す』の由来、語源


『能ある鷹は爪を隠す』の由来、語源となるものは

『北条氏直時分諺留』(ほうじょううじなおじぶんことわざとめ)という古い書物から、

時代は、「北条氏直」が生きた1562年から1591年

安土桃山時代頃に生まれた言葉だと言われています。



鷹が獲物を狩る時、警戒されないよう狩る直前まで爪を隠す

という所からきた言葉のようですね。

『能ある鷹は爪を隠す』の対義語、反対語


『能ある鷹は爪を隠す』の対義語、反対の意味となると

能力、才能のないものは力をさらけ出す、さらけ出したがる

のような意味になってきそうです。



結構『能ある鷹は爪を隠す』の反対の意味となることわざは多いようで

比較的多く紹介されているのは

能無し犬の高吠え
才能のない犬に限って高吠をする。才能のない者に限って口数が多いことのたとえ

といったことわざになります。



他には

『空き樽は音が高い』
空っぽの樽は叩くと高い音がしてうるさいということから、
中身のない空疎で薄っぺらな人間ほど良くしゃべって、
周囲の者をうるさがらせるということ
『能無しの口叩き』
優れた能力の持ち主は、それを他人にひけらかしたりはしないということ
『浅瀬に仇波』
思慮の浅い者ほど大騒ぎをすることのたとえ
『吠える犬は噛みつかぬ』
しゃべりまくる人に限って実力はないものである
『痩せ犬は吠える』
自分には力がないくせに、後ろ盾があると強がる人
『能無し犬は昼吠える』
才能のない人にかぎって大きなことを言ったり、大騒ぎをするということ


といった言葉も『能ある鷹は爪を隠す』の対義語となるようです。



どの言葉も表現は違えど意味はほぼ一緒ですね。

「犬」をたとえにすることが多いのが気になりますが。



日本の身近の動物といえば犬が一番親しく、誰もが知っていてわかりやすいから

犬にたとえられていることが多いのかもしれません。

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『能ある鷹は爪を隠す』の類義語

実力
力量
技量
特技
職能
才能


腕前
手腕
手並み
才幹
才覚
天分

甲斐性

『能力』の慣用句

腕が立つ
驥足を展ばす
多々益益弁ず
頭角を現す
右に出る者がない

『能力』のことわざ

錐囊中に処るが如し
芸は身を助ける
能ある鷹は爪を隠す

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