『臥薪嘗胆』の読み方は(がしんしょうたん)と読みます。
『臥薪嘗胆』(がしんしょうたん)という言葉は
聞いたことがない言葉ですね。
イメージしづらい言葉ですが「耐えるの類義語、慣用句」として考えると
賞賛に値するほど努力して耐える
のような意味になりそうですが。
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『臥薪嘗胆』の意味
『臥薪嘗胆』(がしんしょうたん)の意味は
中国春秋時代
父の仇を忘れないようにと薪(たきぎ)の上に寝て自分の身を苦しめた呉王夫差と
苦い胆(きも)を嘗めて(なめて)は夫差に敗れた屈辱を思い起こした越王勾践(えつおうこうせん)の故事から
目的を遂げるため自分に苦労を課して
それに耐えること
といった意味のようです。
意味を聞いてもいまいちピンときませんが
目的を遂げるために耐える、辛抱
のような意味になりそうです。
『薪』(たきぎ)は
樹木を切って乾燥させ、燃料として用いるもの
といった意味になります。
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『臥薪嘗胆』の使い方、例文
例文としては
「三年間の臥薪嘗胆の積み重ねが、何とか収入になってきた」
のような
「目的達成のための我慢」
の代わりのような使い方が良さそうです。
『臥薪嘗胆』の由来、語源
『臥薪嘗胆』の由来、語源は
中国春秋時代、紀元前5世紀頃
『十八史略』(じゅうはっしりゃく)
中国の子供向けの歴史読本
の『史記』(しき)にある
薪(たきぎ)の上で苦しんで寝ることで父の仇を討つ気持ちを忘れないようにした呉王夫差(ごおうふさ)
苦い胆(きも)を嘗めて(なめて)夫差に敗れた屈辱を忘れないようにした越王勾践(えつおうこうせん)
『夫差』の父『闔閭』(こうりょ)』は『勾践』(こうせん)との戦いに敗れ死んでしまう。
夫差は薪(たきぎ)の上で苦しんで寝ることで父の仇を討つ復讐心を忘れないようにして
三年後に会稽山(かいけいざん)で勾践(こうせん)を降伏させた。
勾践(こうせん)は胆(きも)を嘗めて(なめて)敗れた屈辱を忘れないようにし
約二十年後夫差を滅ぼした。
といった人物、話から来た言葉のようです。
『春秋時代』(しゅんじゅうじだい)は
周が東西に分裂した紀元前770年から、現在の山西省一帯を占めていた大国「晋」が三国に分裂した紀元前5世紀まで
『呉王夫差』(ごおうふさ)は
中国,春秋末の呉の王。在位,前496 ‐前473年
『勾践』(こうせん)は
中国,春秋時代の越の王 (在位前 497~465)
『嘗胆』(しょうたん)は
仇を報いたり、目的を成し遂げたりするために、艱難辛苦をすること
『艱難辛苦』(かんなんしんく)は
人生でぶつかる困難や苦労
といった意味になります。
『嘗胆』(しょうたん)の艱難辛苦、人生でぶつかるような苦労は
苦い胆を嘗めるほどの苦労
といった例えの言葉になるんですね。
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『臥薪嘗胆』の類義語
堪える忍ぶ
耐え忍ぶ
我慢
忍耐
辛抱
堪忍
隠忍自重
忍苦
忍従
堅忍
耐乏
『耐える』の慣用句
臥薪嘗胆忍の一字
歯を食いしばる
風雪に耐える
『耐える』のことわざ
石の上にも三年韓信の股潜り
堪忍は一生の宝
ならぬ堪忍するが堪忍
冬来たりなば春遠からじ