『轍鮒の急』(てっぷのきゅう)という言葉は慣用句になります。



轍鮒の急と聞いても

漢字も難しく意味もあまり日常では全く聞かない言葉なので

意味もぴんときません。



轍鮒の急の『轍』という漢字の読み方は

『てつ』他に『わだち』とも読むようで

「車輪の跡」

という変わった意味を持つようです。



また『鮒』という漢字は

淡水魚の一種で

もっとも一般的な魚と言われている『鮒(ふな)』

のことを指します。



ここまでわかってくると

『轍鮒の急』がそれとなくイメージができてくるような気がします。

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『轍鮒の急』の意味


『轍鮒の急』(でっぷのきゅう)の意味は

轍(わだち)にできたわずかな水たまりであえいでいる鮒(ふな)のように

というところから

危機が迫っていることのたとえ

といった意味のようです。



「車輪の跡にできたわずかな水たまりで苦しい状況にいる鮒のような状況」
という意味なので

「生き死にを分けるような危機が迫っている」
かの様な必死な状況がなんとなくイメージできます。



例文としては
「このギャンブルに勝てば轍鮒の急も凌げる」

といった使い方がいいでしょう。

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『轍鮒の急』の類義語

危急
難局
窮地
苦境
ピンチ
危地
死地
破局
クライシス

『危機』の慣用句

足元に火が付く
一難去ってまた一難
一触即発
危急存亡の秋
危殆に瀕する
剣が峰に立たされる
前門の虎後門の狼
轍鮒の急
風雲急を告げる
風前の灯火
釜中の魚
累卵の危うき

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