『四面楚歌』の読み方は(しめんそか)と読みます。
『四面楚歌』(しめんそか)という言葉は
よく耳にする言葉ですね。
なんとなく、四方八方周り全てが敵、あらゆる方向から責められる、嫌悪される状態
のような意味になりそうですが。
Contents
スポンサードリンク
『四面楚歌』の意味
『四面楚歌』(しめんそか)の意味は
漢の軍勢に包囲された楚(そ)の項羽が
夜、周囲の漢軍が楚の歌を歌うのを聞き
楚の民は既に降伏してしまったかと悲嘆したという「史記」の故事から
周囲から攻撃や非難を受けて孤立すること
といった意味のようです。
攻撃や非難で孤立する、敵に囲まれて味方がいない
のような意味になりそうです。
『攻撃』(こうげき)は
1.進んで敵を攻め撃つこと
2.議論などで、相手を責めなじること
3.スポーツの試合などで、相手を攻めること
『非難』(ひなん)は
人の欠点や過失などを取り上げて責めること
『孤立』(こりつ)は
1.一つまたは一人だけ他から離れて、つながりや助けのないこと
2.対立するものがないこと
『対立』(たいりつ)は
二つのものが反対の立場に立つこと
といった意味になります。
スポンサードリンク
『四面楚歌』の使い方、例文
例文としては
「四面楚歌になることを怖がっていては何もできない」
のような
「敵ばかりで助けがない」
の代わりのような使い方が良さそうです。
『四面楚歌』の由来、語源
『四面楚歌』の由来、語源は
中国の前漢時代(紀元前206~8)
『史記』
中国前漢の武帝の時代に司馬遷によって編纂された中国の歴史書
の「項羽本紀」から来た言葉のようです。
楚国の項羽と漢国の劉邦が争っている時
項羽が垓下(がいか)という場所で漢国の敵軍に囲まれ
夜に四面から敵軍である漢軍が楚国、自分の国の歌を歌っているのを聞き
楚国の兵が漢国に降伏したと勘違いし勝利を諦めた
というところから
敵に囲まれ孤立する
のような意味になったようです。
『垓下』(がいか)は
中国、安徽省霊壁県東南の地。楚の項羽が劉邦(漢の高祖)の軍に囲まれ、敗れたところ
『楚』(そ)は(紀元前11世紀 – 前223年)
中国に周代、春秋時代、戦国時代にわたって存在した王国
『漢』(かん)は
中国の王朝である。通例、前漢(紀元前206年 – 8年)と後漢(25年 – 220年)の二つの王朝(両漢)を総称して「漢王朝」と呼ばれる
といった意味になります。
『四面楚歌』の対義語、反対語
『四面楚歌』の対義語、反対語となりそうなのは
『一致団結』(いっちだんけつ)
多くの人が一つの目的のためにまとまること
『呉越同舟』(ごえつどうしゅう)
仲の悪い者どうしが同じ場所に居ること。また、行動をともにすること
といった意味の言葉になります。
『四面楚歌』は
周りが敵だらけで助けがない
といった意味なのでどちらもある程度反対の意味に近そうです。
スポンサードリンク
『四面楚歌』の類義語
攻撃論難
批判
咎め立て
難詰
面詰
詰問
指弾
糾弾
弾劾
痛罵
風当たり
棚卸し
責める
咎める
難じる
詰る
謗る
『非難』の慣用句
後ろ指を指される死屍に鞭打つ
四面楚歌
難癖を付ける
非を鳴らす
顰蹙を買う
袋叩きにあう
目糞鼻糞を笑う
槍玉に挙げる