『老いては子に従え』(おいてはこにしたがえ)という言葉は

あまり耳にしない言葉ですね。



それでもなんとなく意味を予想してみると

老いていったら自分の子供に従ったほうがよい、従うべきだ

というような意味になってきそうですが。

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『老いては子に従え』の意味


『老いては子に従え』(おいてはこにしたがえ)の意味は

年老いたならば何事も子に任せて従うほうがよい

といった意味のようです。



つまり、年をとったら隠居生活したほうがよい
何事も自分ではやらず子供に任せてしまったほうが良い

ということなのでしょうかね。



ただ、子供がなんでも任せられるくらい立派なら良いのですが

そうでない場合、任せても気が気でなさそうですね。



それに、何事も子供に任せてしまうということは自分では何もしない

ということなので、ますます年を取ってしまう、活動力が低下するため

体も衰えてしまうのではという気もしてきますが。



ストレスが時には健康に良い

ぼーっとしている時間より、集中している時間のほうが幸せを感じられる

ということなので、ある程度責任のあること、

やらなければならないことがあったほうが良いのかもしれません。

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『老いては子に従え』の語源、由来


『老いては子に従え』の語源、由来となるのは

どうやら中国から、仏教、儒教の教えから来た言葉のようです。



中国の儒教関連の論文集「大戴礼記(だたいらいき)」の「本命篇」にある
『三従』
(幼少時は父兄に、結婚したら夫に、夫の死後は子に従うこと)

の内の1つが語源、由来となっています。



「三従」は男性中心の考えからくる言葉のようなので

父、兄に従え
夫に従え
息子に従え

となってそうなので

「老いては子に従え」は

「三従」の男性に従えのついでのような言葉なのかもしれません。

『老いては子に従え』の反対語、対義語


『老いては子に従え』の対義語、反対の意味となると

親に従え、老人、熟練者のいうことを聞いたほうが良い

のような意味になってきそうです。



候補となる言葉は
老いたる馬は道を忘れず
経験を積んだ者は,自分のとるべき道を誤らない
年は寄れども心は寄らぬ
年はとっても、気力はまだ衰えていないということ
老馬の智
役に立たないと思っているものでも何か取り柄があること。
経験を積んだものの判断には誤りがないこと

といった言葉が『老いては子に従え』の反対語、対義語に近い意味を持ってそうです。

『年は寄れども心は寄らぬ』は比較的違いそうですが。



ここでは、年寄りというよりは経験を積んだものに従ったほうが良い

という意味になってきそうですね。

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『老いては子に従え』の類義語

老境
老年
老いらく
老残
耄碌
老化
年波

『老い』の慣用句

老いの一徹
老いの繰り言
老いを養う
愚に返る
春秋高し
鶴は千年亀は万年
年は争えない
年寄りの冷や水
日暮れて道遠し
焼きが回る

『老い』のことわざ

老いたる馬は路を忘れず
老いては子に従え
老いては益益壮なるべし
麒麟も老いぬれば駑馬に劣る
昔の剣今の菜刀
老驥千里を思う

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